旧正月 その3 科目選択
上の子は、こちら現地中学(セカンダリースクール)の1年生だ。
先々週学校から、来年度(今年の9月)からの科目選択の連絡を受けた。
アイルランドでは、中学3年生が終わると、ジュニアサートという総合判定の試験があり、中学6年(日本でいう高校3年)が終わると、リービングサートという試験がある。
このリービングサートは、標準レベルまたはハイアーレベルで試験を受ける。
ハイアーレベルで受験すると、20%ぐらい点数が多くなる。
全部で6科目以上のテストを卒業後の6月の一ヶ月に渡って受験する。
要領のよい子は6科目以上受けたりするが、
このいい点数の科目上から6科目の
合計点で、自分の希望していた学部(大学)の合否が決まる。
中学3年生のジュニアサートはその下準備ともいえる試験。
この試験科目に備えるために、中学2年で科目の選択が行われる。
(各学校により、システムの違いは多少ある)
必修科目は、国語(英語)、算数、科学、地理、歴史、宗教、道徳、体育、アイリッシュ語
選択科目は、フランス語、ドイツ語、家庭科、ビジネス、アート、音楽の中から3つ選択する。
わが子の学校では、人気のある科目は、家庭科とドイツ語だそうだ。
わが子は語学はフランス語、音楽は好きなので絶対にとりたいそう。
残る、「ビジネス」と「家庭科」で迷っている。
「ビジネス」は好きなわけではないけど、とにかくテストの成績がいい。
「家庭科」はおもしろいけど、いろいろ準備が大変。
(こちらの学校は調理実習など、すべて各自用意していかなければならない)
ふと思った。
私が中学生の時、こんなに選択肢があったかな、と。
おぼろげに、高校のころ、アートがやりたい、と思っていたけど、
「そんなの勉強したって、お金にならない」
という無意識の刷り込みもあった。
中学生にして、将来を見据えて、各人が「選択」をしていく。
学校の科目選択説明会では、将来のこの国の求職状況などの情報も提供された。
こういう面では、大変恵まれているな、と考える。
いろいろもめたけど、(というか、私の意見を通したかった?)
最終的には本人の意思に委ねたい。